人は人それぞれ色々な思惑があって生きている、それが世界。ということで。

あれから間もなく一年経とうとしていますが、まだ足並みは揃いません。

電気は欲しい、でも放射能は勘弁、それが正直な所。
原発を当てにして生きてきた人々にとって(例えばそれはエコノミストやフェミニスト、まあ色々な方々がおられると思いますが)、今は大変な状況です。

どんな世界、どんな社会に変わったとしても、自由を無限に求めても、
変わってしまったのだから後には引けないんだ、というのはもう通じません。

誤魔化し誤魔化し続けて来た社会が破綻し、崩壊するのも自然な流れ。
911のテロと同じく、いわゆる時代の節目。

ノアの方舟やバベルの塔、聖書には人間に対する戒めの言葉が綴られていますが、
恐らくは去年のあれも同じ類のこと。
金銭的に裕福ならやることも派手になるし、また人間的にも堕落しやすくなる。
あれはそれに対する罰だったなと思います。

日本は地理的に地震の頻発する地帯に属し、しかも国土の狭い国で、
それ自体は変えようもありません。
開発のしやすい平地は住宅やビルが建って、ごみ処分場はもう後がない。
自然分解されないものを多々作り続けて来た人間にとって、回避不能の問題。
有り余る経済力と電気でカバーすることも難しくなった。
循環型の社会を形作る使命を負う反面、
しかし生産し続けなければ企業は生きていられない。

個人の自由がより認められ、情報化社会が形成され、都市機能の維持もして、
より便利に、より時間を大切にと、効率の良さを求めて来た。

しかし津波と地震で17年分のごみが出たと報じられたのを見て、
今の人間社会のリミットは思ったよりも短いのかもしれない、
との思いをさらに強くしました。

今の方が昔よりも遥かに楽。それは確かにそうだと思います。
モノで溢れた社会。モノで精神的に満たされる社会。
ただ、そこに終わりは来るだろうか。いつかは来ます。そう遠くない未来に。

それぞれ刀を突き出して睨み合いを続ける人々。
豊かさで調子に乗って色々なことをやって、勝手だった。

男は女をそういう目でしか見ない、それも勝手。
だから女も男をそういうものだと一括りにした、それも勝手。
援助交際とか痴漢だとか、イヤなものばかり目にしてきた女性にとっての苦痛。
強姦された挙句殺されてしまうだなんて以ての外です。
男が勝手になったから、女も勝手になったんだと。

男に頼らず生きられる様に、男が女を見下し、女がそれに反発する。
電気があるから時代は変わった、電気があるからこれからは自由だ、
でも、そんな社会はいつかは壊れます。

フェミニストにとっての望みは多分、男も女もなく評価される社会、
未来に可能性を残すのではなく、自分たちが輝ける社会、
しかし電気無しで、原発無しでそれが可能か? NOです。
メディアを使ってあれだけプロパガンダもして、
士気を高めてその為にここまでやって来た。これから、という時だった。
今更断念なんて出来る訳がないでしょう? そうでしょうね。
だからっといって原発に対する不安不満を払拭できるか? それも無理です。

痛みを伴わない改革などあり得ないのだとして、
その為に見過ごされる事実があるとしたら、
今の社会のクオリティを維持するその為に犠牲になる人々がいるとしたら、
命の危険に晒される人がいるとしたら、
それは許されるものじゃない。

人は色々なものを見る。そして色々なことを感じて、ある程度の結論を得る。
それを基に行動する。

あれを見て、人はこれからの未来をどうしたいと思ったのか。
過去を忘れろ、とは言いません。
辛かったことも楽しかったこともあるでしょう。
これまでのお金の流れはあるでしょう。
人の流れもあるでしょう。思いの流れもあるでしょう。
ただ、ベクトルは合わせて行かないと前には進めない。

世の中を作るのは政治家なのか、メディアなのか良く分からない世の中だけれど、
これからをどうしたいのか? 開き直るしかありませんが、開き直り方が大事です。
勿論、原発を使うしかないという「それ」は除いて、ですけどもね。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索